ヘレスフェスティバルの第三夜は、セッション“Los Novismos”が始まり若き2人のバイラオールが登場しました。一人目はMaría Caneaで、あらゆるタブラを震撼させました。Devoraはその圧倒的な存在感でステージを支配しました。その激しいサパテアードと美しくスピード感あるターンは彼女のバイレを定義付け、横柄といえるまでの力強さを印象付けました。
わたしの個人的な感想ですが、María Caneaのバイレにはそのスタイルからもよりエレガントな演出を達成するためにもう少し工夫があってもよいかなという感じもします。しかし、その技術はトッププロとして疑いなく高いものでその経験値も素晴らしく高いものです。今後もそのキャリアで活躍が期待されます。
第14回ヘレスフェスティバルの第二夜はla Sala Compañíaにてマドリードの偉大なバイラールをもって今年始まったセッション“Nombre Propio”で催されます。La Truco やカンタオール José Trucoの娘が“Pa mis adentros”をパフォーマンスします。マドリードのタブラオCasa Patasで収録された踊と「フラメンコバイレで内側から感じるものは何か」というアーティストの言葉に表されるようなパフォーマンスが披露されます。La Trucoは経験豊富な技巧派アーティストでありながら、今でも優雅さと若々しい快活さをもって颯爽と活動を続けます。
作品はJosé Carlos Plazaと振り付け師Cristina Hoyosによって指揮されました。
ヘレスに行く直前、第18回フラメンコフェスティバル Caja Madrid で最後にわたしが観ることができたのは、ウエルバ出身のカンタオールArcángelとセビリヤ出身のピアニスタDorantesの共演です。
Arcángelは細い、しかしそれでいて力強く印象的な声で夜の催しを始めました。Arcángelは伝統的なフアメンコを厳密に守りながらも若いスタイルの代表的なアーティストです。
おそらくそれは彼がウエルバのファンダンゴスを専門に歌っていたということに関係しているのでしょう。
第14回ヘレス・フェスティバルは明日開幕します。
フラメンコエクスポートではこちらの模様をpágina Web del festivalでお伝えしていきます。
下記のアーティスト名をクリックしていただくことで直接その動画へとジャンプします:
Juan Diego & María José Franco
Aida Gómez & Juan Antonio Suárez “Cano”
Anabel Rosado, Macarena de Jerez & Gerardo Núñez
Eduardo Rebollar & Fuensanta “La Moneta”